スイカの名産地はどこ?15年の経験からズバリお答えします!

青果歴15年超となりました。これまで食べてきた果物の種類には自信があります。

本日はスイカについて語ります。

7月の梅雨明けからさらに気温が上昇します。うだるような暑さ。。。すいかは水分補給にピッタリな果物?ですよね。スイカを食べていてこんなこと思ったことありませんか?

悩むおじさん
悩むおじさん

スイカの名産地はどこだろう?

スイカ好きな人
スイカ好きな人

いろいろブランドがあるようだけどおすすめのスイカってどれ?

このような疑問にお答えします。

ズバリお答えすると、産地は内陸のスイカをおすすめします。

スイカは昼夜の寒暖差が、できばえを大きく左右します。内陸で栽培されたいわゆる山スイカがおすすめです。15年の経験のなかでほぼ間違いないです。わたしなら内陸産地のスイカをおすすめします。

ぶどうや桃、夏が旬の果物は内陸の名産地が多いです。きっと同じ理由でしょう。果物の栽培に適した環境なのだと考えられます。

山スイカ特徴
  • 糖度が高い
  • シャリ感がこれまでのスイカの一段上
  • 皮の近くまで甘い

スイカは九州産が4月ころに出始めて産地が徐々に北上していきます。あ、ちなみに生産量日本一は熊本県です。

7月前半頃には関東北陸では海沿いの産地のスイカがピークを迎えます。そしていよいよ7月後半から内陸産地の山スイカが登場します。

それでは青果歴15年をほこる私が選ぶ「スイカの名産地3選」を紹介しますのでよろしければ最後までご覧ください。

目次

新潟県産 八色スイカ

怒る人
怒る人

はぁ新潟県??

内陸じゃないじゃん

新潟県では7月半ばまで海沿いの産地が流通しています。いわゆる浜スイカです。

八色スイカが始まるのは7月20日ころが目安になります。

八色スイカは新潟県魚沼地区で栽培されたスイカです。新潟県の内陸、盆地にあたる地区です。

新潟県のホームページより八色スイカの栽培における特性を引用させていただきました。

黒色火山灰土壌(黒ボク土)は、保水性、保肥力が劣り(裏を返せば、水はけが良い)、養分も少ない「痩せ地」の特徴を持ちます。加えて盆地による昼夜の寒暖差。南魚沼は日中の気温が高く、スイカはたっぷりと光合成し、夜は涼しいので根をしっかり下ろしてゆっくり休む。これらの条件がスイカの栽培には適していて、糖分を実にため込んだ品質の高い八色西瓜を作ります。

新潟県 雪国FOODSTORY 南魚沼を代表する夏の味覚、つくり手の誇り“八色のスイカに外れなし” より

やはり、あまーいスイカを栽培するためには昼夜の寒暖差が重要なようです。

山形県産 尾花沢スイカ

15年の経験から言える、私が感じる尾花沢スイカとは

  • シャリ感というよりもパリ感
  • 割れが少なく中身はビッシリ
  • 8月の終わりにかけてまで流通する

スイカの喜ばれる特性としてシャリ感。が挙げられますが尾花沢スイカはどちらかというとパリ感に優れています。

一度食べれば尾花沢スイカのとりこになる。なんてこともあるほど特徴的な食感です。

あとは比較的割れているスイカ。いわゆる空洞果にあたることが少ないです。中までびっしり詰まっていてずっしりしたスイカです。

あとはスイカの特性として8月中頃。お盆過ぎからはうるみ果に注意しなければならない時期なのですが、尾花沢スイカはそんな品質管理に難しい時期でもあるにも関わらず流通しています。

収穫期を分散して鮮度の落ちたスイカが流通しない仕組みになっているのでしょう。

「今日一日だけでも、選果場では4万個以上をさばいています」。共同出荷にあたり、JAでは規定の糖度に達していないものは尾花沢すいかとしては販売しないという厳しい選果基準をもうけている。

おいしい山形 山形のうまいもの すいかより

選果の時点で厳しい設定をしているJAがあることも信頼できるブランドの証の一つですね。

長野県産 松本ハイランドスイカ

最後のおススメスイカブランドは松本ハイランドスイカです。

スイカに関わる者からしてみれば松本ハイランドスイカは一目置かれる存在です。

スイカ好きな人
スイカ好きな人

お、松本ハイランドスイカだ!!

これはおいしいぞ!

そんな松本ハイランドスイカの特徴は下記の通り

松本平で栽培されているすいかの90%は、祭りばやし777(スリーセブン)という、大玉すいかの中でも最も有名な品種です。 さらにJA松本ハイランドのすいかの産地は、乗鞍の麓、松本市西部、波田、山形村に広がる標高600~800mの高原に位置し、 日照量が多く昼夜の気温差が大きいため、糖度が高く独特のシャリ感が生まれます。 上高地・乗鞍を水源とした梓川水系のミネラル分たっぷりの水を使って栽培しております。

松本ハイランド農業協同組合 食と農 すいかより

また検査員が畑を巡回し検査に合格したスイカだけが松本ハイランドスイカと名乗れます。

熟練した検査員の審査を通過し、内部品質センサーで等級分けされていますのでおいしさの安定したスイカが流通しています。

確かな技術でハズレが流通しないような仕組みづくりができています。

業界で注目されるのにはこんなワケがあるのですね。

まとめ

15年以上のあいだ青果に関わってきたわたしの知るスイカの名産地は以下の通りです。

  • 新潟県産八色スイカ
  • 山形県産尾花沢スイカ
  • 長野県産松本ハイランドスイカ

いずれも標高の高い地域で栽培されている、いわゆる山スイカです。

山スイカ特徴
  • 糖度が高い
  • シャリ感がこれまでのスイカの一段上
  • 皮の近くまで甘い

スイカは4月ころから全国的に流通が始まります。おそらく日本一の生産量を誇る熊本県産がメインとなるでしょう。

6月になれば関東産のスイカも出荷が始まり、みなさんの暮らす地域で栽培された、地元スイカも出荷されている頃でしょう。

私がおすすめする山スイカは7月中旬以降から出荷が始まります。

山スイカが出回る前のスイカももちろんおいしいのですが、それでも山スイカはワンランク上の存在であります。ブランド化されているのも納得です。

わたしは職業柄、食べ比べすることができるのですが、山スイカはそれぞれが特徴を持っていておもしろいです。食べ比べできる機会があればぜひ!

それでは最後に私がおすすめする山スイカを紹介して終わります。みなさんの常夏ライフがよりよくなることを願っています。

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